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『クレイジーカンガルーの夏』
GA文庫から発売されているライトノベル……というより一般小説。
GA文庫から発売されているライトノベル……というより一般小説。
後半100ページは、ページをめくる手が止まらなかった。
こんなすごいのがライトノベルとして出てていいのか!?
これは1970年代の少年の夏休みの冒険を描いた小説なんだ。
冒険っていってもドラゴンとバトルしたり、空から少女が降ってきたりはしない。宇宙人も未来も超能力も出てこない、本当にふつーの冒険なのだ。ライトノベルじゃ稀なこのストーリーを作者は新人には思えない文章力で描ききっている。
後半の母親に会いに行くシーンなんかは超絶に感動。うおー!そう来たか、と感心。
1970年代生まれから見ればまだつくりの浅い点もあるだろうけど、ノスタルジー要素を抜きにしても、十分イケる。(つまり、1970年代に生まれてなくても楽しめるってこと!)
続編の「クレイジーフラミンゴの秋」は本作のジュブナイル的な作風から、一気に少女小説的になる。それでも、作者の力は衰えていない。恩田陸や氷室冴子、あさのあつこ辺りが好きならば、絶対にハマる。
ライトノベルの棚を怖がらずに見てみよう。
表紙をクリックするとamazonに飛びます。
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