若い人に読んでほしい『氷の海のガレオン/オルタ』

『氷の海のガレオン/オルタ』
ピュアフル文庫から出ている本。なんと、松本大洋の表紙です！一応純文学。

最近流行ってる小説に『スクールカーストもの』というものがある。
『スクールカーストもの』とは、学校という封建社会に排除された人間たちを描いた小説のことである。『蹴りたい背中』や『野ブタ。をプロデュース』などを創造していただけると理解が早いと思う。
この『氷の海のガレオン/オルタ」も、そんな小説である。
しかし、『氷の海のガレオン』（『オルタ』は書き下ろし）が書かれたのは１９９４年。野ブタよりもずっと先に出ていたのである。それでありながら、小説内容は完成されている。これは驚愕すべきことである。
この本は誰よりも、学校という貴族社会に生きる人間に読んでもらいたい。学校の貴族であっても、奴隷であっても、だ。
内容はかなり９０年代入っているが、それでもまったく色は褪せていない。

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