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11月に講談社より発売の書き下ろし長編『ファミリーポートレイト』のカウントダウンも兼ねて、まずは新装版『推定少女』の感想です!
新装版『推定少女』には新たにファミ通文庫版未収録エンディング2本が収録されました。本編内容についてはかなり書いたので、今回はこの新規エンディングについての感想を述べます。
放浪
内容は白雪とカナが現実世界に帰還せず、手にした銃を持って犯罪者への道を歩むというとんでもないエンディングです。桜庭さんが情熱大陸で語っていた本来のエンディングはこれです。かなり短いですが、後の2つに比べるとかなり鮮烈な終わり方で、『推定少女』と『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』が対になっていることがよく分かります。
安全装置
内容は、ファミ通文庫版収録の「戦場」を長くしたようなものです。カナの現実世界帰還・大学進学、白雪の顛末まで描かれており、個人的にこれが最も素晴らしい終わり方だと感じました。どうしようもない現実と成長を受容していくのは『砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない』と同じですが、よりこちらの方が鮮明にテーマが出ており、最後の
千晴とぼくは互いの安全装置なのだ。
という文章がじぃんと心に染みます。
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