エンタティメント紹介ブログ
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読んでいなかった桜庭一樹のハードカバー本を読んだ。
最近の桜庭一樹らしく、同じ場所を舞台に時間の超越を意識させる話だった。『私の男』に繋がる強烈な神話的構造はさらに前面に押し出されていて、とても興味深かった。聖域たる学園の構築とその破壊。その学園のアンダー・グラウンドたる読書クラブの栄華と暗黒。時代によって、学園内における読書クラブの立ち位置は大きく変わっている。ある時は差別者、ある時は裏の権利者。一昔前の伝奇小説を、再構築したような感じになった。
また、女性と男性が強烈に意識されている。女性でありながら男性、というジレンマが通奏低音として響き渡っているのだ。女性、女性。それでもやっぱり男性は恋しい、でもやっぱり男性は面倒くさいし怖いし汚い。えんえんとこのフェミじみた好き嫌いがぐるぐるとループしていく。
物語は読書クラブの移動で幕を閉じる。まさに、これからの世界にうってつけのエンド。それは読者が確かめることだと実感しました!
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