エンタティメント紹介ブログ
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強迫的な文体、妄想大爆発の展開。
この本は中村九郎にしか書けないよ!
紹介文によると
こんな悪童見たことない!
人生を嘘で塗り固めた少年が、さらに悪意ある少女と出会ってしまった。
言の葉の魔術師、奇才・中村九郎が描く青春ノワール!!
「彰人のお父さん、知事にしちゃおうよ」
悪意ある少女・恵はそそのかす。
母殺し――自らの犯した罪の時効まであと少し……。
悪童・彰人は思った――あまりにも計画通りにことが進みすぎて怖い、と。しかし、恵の「存在」が彰人を少しずつ追いつめていく――。
だけど、これは青春ノワールどころじゃなくてもう純文学もしくはそれ以上の存在だと思う。「ダムを造って殺人現場を抹消するため計略を巡らせる」こう書けばオヤジ向けミステリーと思うが、大間違い。エンタティメント小説の、気の利いた言い回しやユーモラスなシーンは全て病的なまでの言葉遊びとゆがんだ計略に置き換えられ、その中で登場人物が驚天動地の活躍を見せつけてくれる。突然、大妄想が始まり、突然、とんでもないことをさらりと言ったり実行したりする。そのため、はっきり言って、読みづらい。軽くさらっと読むのには適さない、危険な本。でも、そこがいい!本そのものにずぶずぶと引き込まれ、妄想の中を走り回っていく快感を、時間と余裕のあるときに堪能するのがこの本の正しい読み方。今の、コメディばっかりの書店本棚で、こんなに凄まじい本に出会うとは思わなかった。どうぞ、一度は手に取ってみてください。
この本は中村九郎にしか書けないよ!
紹介文によると
こんな悪童見たことない!
人生を嘘で塗り固めた少年が、さらに悪意ある少女と出会ってしまった。
言の葉の魔術師、奇才・中村九郎が描く青春ノワール!!
「彰人のお父さん、知事にしちゃおうよ」
悪意ある少女・恵はそそのかす。
母殺し――自らの犯した罪の時効まであと少し……。
悪童・彰人は思った――あまりにも計画通りにことが進みすぎて怖い、と。しかし、恵の「存在」が彰人を少しずつ追いつめていく――。
だけど、これは青春ノワールどころじゃなくてもう純文学もしくはそれ以上の存在だと思う。「ダムを造って殺人現場を抹消するため計略を巡らせる」こう書けばオヤジ向けミステリーと思うが、大間違い。エンタティメント小説の、気の利いた言い回しやユーモラスなシーンは全て病的なまでの言葉遊びとゆがんだ計略に置き換えられ、その中で登場人物が驚天動地の活躍を見せつけてくれる。突然、大妄想が始まり、突然、とんでもないことをさらりと言ったり実行したりする。そのため、はっきり言って、読みづらい。軽くさらっと読むのには適さない、危険な本。でも、そこがいい!本そのものにずぶずぶと引き込まれ、妄想の中を走り回っていく快感を、時間と余裕のあるときに堪能するのがこの本の正しい読み方。今の、コメディばっかりの書店本棚で、こんなに凄まじい本に出会うとは思わなかった。どうぞ、一度は手に取ってみてください。
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