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壁井ユカコはポスト山本文緒になるのか?
エンドロールまであと、に見る「経験」
壁井ユカコは少女小説作家である。小学館のルルル文庫で書いている『エンドロールまであと、』という作品があって、それが発売まもなく一般文芸として売られたのが彼女に関心を抱く要因になった。今になって桜庭一樹のライトノベル作品がものすごいスピードで一般書籍化されているように、「ライトノベル→一般文芸」ですら4,5年かかっているのに、さらに閉鎖的な少女小説の世界で、それも猛スピードで一般文芸行きをやってのけたところに驚いた。少女小説で一般文芸になっているのは十二国記と山本文緒の諸作品くらいで、その他はキャパシティが広すぎてやっていない。もし『エンドロールまであと、』を書いたのが新人だったら、こうはされなかった。恐らく、ハードカバーの壁井ユカコ作品の読者のための配慮であろう。
ハードカバー的非ラノベ
壁井ユカコはメデイアワークスからいくつかハードカバー作品を出している。有川浩のようにその後一般文芸各社からあまりお呼びがかかることはなく、ライトノベル世界と密接にリンクして作品を書いていくスタイルをとっている。壁井ユカコの書くハードカバー作品は本当に現代的・女性的な恋愛小説である。一方、ライトノベル作品はファンタジー色が強く、ハードカバーのものとは毛色を異とする。
書き分けと境界
壁井ユカコは「境界」を意識して、ニーズにあった作品を提供できる作家だと思う。他の越境型作家は境界を理解していないがゆえに突き抜けた作品を出すが、壁井ユカコの場合、それを特に意識していないのだと思う。ライトノベルと一般文芸の共存というスタンスが、彼女の中にはあるのだ。
壁井ユカコは少女小説作家である。小学館のルルル文庫で書いている『エンドロールまであと、』という作品があって、それが発売まもなく一般文芸として売られたのが彼女に関心を抱く要因になった。今になって桜庭一樹のライトノベル作品がものすごいスピードで一般書籍化されているように、「ライトノベル→一般文芸」ですら4,5年かかっているのに、さらに閉鎖的な少女小説の世界で、それも猛スピードで一般文芸行きをやってのけたところに驚いた。少女小説で一般文芸になっているのは十二国記と山本文緒の諸作品くらいで、その他はキャパシティが広すぎてやっていない。もし『エンドロールまであと、』を書いたのが新人だったら、こうはされなかった。恐らく、ハードカバーの壁井ユカコ作品の読者のための配慮であろう。
ハードカバー的非ラノベ
壁井ユカコはメデイアワークスからいくつかハードカバー作品を出している。有川浩のようにその後一般文芸各社からあまりお呼びがかかることはなく、ライトノベル世界と密接にリンクして作品を書いていくスタイルをとっている。壁井ユカコの書くハードカバー作品は本当に現代的・女性的な恋愛小説である。一方、ライトノベル作品はファンタジー色が強く、ハードカバーのものとは毛色を異とする。
書き分けと境界
壁井ユカコは「境界」を意識して、ニーズにあった作品を提供できる作家だと思う。他の越境型作家は境界を理解していないがゆえに突き抜けた作品を出すが、壁井ユカコの場合、それを特に意識していないのだと思う。ライトノベルと一般文芸の共存というスタンスが、彼女の中にはあるのだ。
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